「本を出版したい!」と思った理由
さて、今回から数回に渡り、わたしが今回本を出すようになったきっかけや、本を書いていく中で出会ったさまざまな苦悩、戦い、喜びなどなど、きれいごとだけではなく、その裏側についても「本音」でお話していこうと思っています。
今回のテーマは、『「本を出版したい!」と思った理由』です。
実は、今回出版のお話をいただく以前から、「本を出版してみたい」と思っていたんですね。それには、大きくわけると2つの理由がありました。
「役に立ちたい!」という思い
わたしは、2006年7月メールマガジンを書いています。メールマガジンでは、エンジニア時代に体験した肉体的、精神的な苦痛や、チームをまとめることができずに悩んだ管理職時代の苦悩から、「どのように乗り越えてきたか」「どうしたらうまく行かせることができたのか」などの体験を綴ってきました。
書き続けていると、そのうち、読者さんからコメントをいただくようになり、「少しはお役に立てたんだな。うれしいな。」と思うようになりました。この頃から「これまで読者さんにお伝えしてきたノウハウをまとめて、いつか、本を出版してみたい!多くの人の役に立ちたい!……」という夢を抱くようになりました。
「なんとかしなきゃ……」という思い
もうひとつ、大きな理由があります。
実は、リーマンショック以降、景気の低迷を受けて、仕事が全くないわけではありませんでしたが、これまで担当していた企業研修が下火になり、先細って行くのは明らかに目に見えていました。「家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。何かをしなければ・・・」と、切羽詰っていました。
「本を出版すれば、自分の信用も上がり、新たなきっかけをつかめるのではないか・・・」
そのような思いもありました。
どうしたら、本を出版できるのだろう?
けれども、わたしにはコネもなにもありません。この時点では「どのようにしたら出版できるのか・・・」糸口はなにもありませんでした。
「でも、出版したい。いや、絶対する!」・・・何の根拠もない中で、そう決意したのは、2009年1月のことでした。
チャンス?
2009年2月のことです。ビジネスブログを書いている人たちのブロガーミーティングというのがあったんですね。それに参加したんです。そのミーティングには、ちょうど近日中に出版される方がいらして、編集者の方もそこにおいでだったんです。出版関係の方と出会うことなんて普段ありませんから、「これはチャンスだ!」と思い、名刺交換をしたんです。お話をしたときは、結構いい感じで話ができました。「これはチャンスかもしれない!」と思いました。
帰宅後、早速編集者さんにメールを送りました。これまで、メールマガジンや、ウェブでの執筆で評判がよかった記事をまとめて・・・。ですが、何日過ぎても返信をいただくことが叶いませんでした。そこで、メールを再送。お返事をいただくことはできましたが、お忙しい様子でした。落ち着いたらご連絡いただけるとメールには書かれていましたが、それ以降、メールのやりとりはありませんでした。
とりあえず、書き出そう
「どうしたら出版できるのだろう?」
そこで、以前、出版経験のある知人にメールを書いて送りました。
「○○さんは、どうして出版できたんですか?売り込んだんですか?」
と。しばらくすると返信が届きました。そこに書いてあった言葉は意外なもので、
「わたしは全然売り込んでいません。これまで数冊出しましたが、すべて出版社から話がきたんです」
ということでした。その方は、無料レポートやメールマガジンなど、とにかく書いて、たくさんの方に情報発信をしていました。それを目にした出版社の方が、連絡をくれたというのです。
わたしが好きな本の1つに、中谷彰宏さんの「人は誰でも作家になれる」という本があるのですが、この本にはこう書かれています。
- 「出版社を紹介してもらうことより、1本の作品を書くことが先」
- 「注文がなくても書いてしまう人が、作家になれる」
- 「ボツ原稿をたくさん書いた人は、成功する。」
「売り込む前に、まず書かなきゃだめだな。」
今まで、原稿がないのに、ただ「本を出版したい!」と思い、ただお願いしていたことを反省しました。
その当時、私ができる「書く」ことといえば、メールマガジンを書くぐらいのことしかできませんでした。そこで、メールマガジンをとにかく書き、その中からコメントがついたり、自分でもいい出来だと思った文章をまとめ、「本らしきもの」の原稿を作ってみようと思ったのです。
次回は、「エイプリルフール―ウソもついてみるものだ」というお話です。




