Archive for the ‘出版裏話’ Category
『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』を出版しました
このたび、「職場がツライ」を変える会話のチカラ ~ちょっとの工夫で雰囲気・環境・人間関係が改善する~(こう書房)を出版しました。
出版の裏話はこちらでごらんいただけます。
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内容
仕事そのものは嫌いじゃないけれど、毎日の厳しいノルマや長い労働時間、結果を出すことへのプレッシャーなどから、スタッフみんなが精神的にも肉体的にも疲れ果て、自分のことで精いっぱいで、誰も他の人のことをフォローしたり気遣ったりする余裕もなく、チームはバラバラ、雰囲気最悪、みんなイライラしてて怖いし、自分のモチベーションも上がらない、この殺伐とした空気の中にいるだけで胃が痛くなる、職場に行くのがツライ!――と感じているあなた。ほんの少し「会話の工夫」をすることで、仲間との信頼感を高め、おたがいに協力しあえる「働きやすい職場」へと変えることができるんです。
「職場がツライ」を変えるカギは4つ。それは……本文で。
出版社のサイトで、まえがきと序章「思いやりも笑顔もない職場で働くつらさの中で見つけたこと」をお読みいただけます。こちらからごらんください。
この本の特徴
専門書というよりも「誰もがわかりやすく」「やってみようと思える」内容となっています。専門用語はほとんど使っておりませんので、内容はどなたでもお分かりいただけます。体験談をたくさん盛り込みました。中には、「ここまでお話してもいいものか・・・」と悩みながら書いたプライベートな内容も。それでも書こうと思ったのは、「会話のチカラ」のリアリティを感じて欲しいと思ったからです。
「対相手」だけではなく、「自分自身」も前向きになれる思考法が、自然と身につくように工夫されています。
目次
序章 思いやりも笑顔もない職場で働くつらさのなかで見つけたこと第1章 職場の雰囲気を変えるヒントは「会話」にある
第2章 まずは「思いを共有する」ことから始めよう
第3章 やる気に満ちた仲間と仕事をしたい
第4章 自ら気づき行動できる仲間を増やそう
第5章 「聞く」ことで仲間の心をケアしよう
第6章 自分との会話があなたをもっと楽しくさせる
さらに詳しい目次は、出版社のサイトでご確認いただけます。こちらからごらんください。
著者としての思い
この本は、「日常の会話をちょっと工夫することで、『働きやすい職場』に変えていくこと」がテーマの本です。チーム作りや組織活性化ですね。このようなお話をすると、「リーダー層が読む本」と思われるかもしれませんね。
不思議に思われるかもしれませんが、わたしがこの本を書くにあたり、リーダーの方々だけに読んで欲しいと思って書いたわけではないのです。いわゆる「リーダー層」よりも、むしろ・・・
本当は、一生懸命仕事に打ち込みたいのだけれど、毎日の厳しいノルマや長い労働時間、結果を出すことへのプレッシャー、スタッフやメンバー間の連携がとれていないなどの理由から、スタッフみんなが精神的にも肉体的にも疲れ果て、自分のことで精いっぱいで、誰も他の人のことをフォローしたり気遣ったりする余裕もなく、チームはバラバラ、雰囲気最悪、みんなイライラしてて怖いし、自分のモチベーションも上がらない、この殺伐とした空気の中にいるだけで胃が痛くなる、職場に行くのがツライ!
・・・と感じている、あなた。
どうせ同じ職場で働くのなら、もっと楽しく仕事がしたい。でも、「リーダー」と言われる立場でもないし、先頭に立って引っ張っていく自信もまだない。でも、自分が働く環境を少しでもよくするために、もし、何か自分にもできることがあるのなら、何かやってみたい。
・・・とお思いの、あなた。
そう、あなたに読んで欲しいと思って書きました。リーダー層だけではなく・・・。
チームをまとめる「責任」があるのはリーダーかもしれませんが、チームがまとまるきっかけになったり実際にまとめるのはリーダー以外の、たとえばあなたのような、ちょっとした気遣いができる方だったり、ムードメーカーだったり、リーダーを客観的に見ているからこそ分かる立場の方であったりすることも多いはず。
このように、「肩書き」や「責任者」としてのリーダーではないけれど、自分(たち)が少し工夫し、実践し合っていくことで、「自分の職場を変えることができるんだ」ということを知って欲しい・・・このような思いで、この本を書きました。
多くの情報の中には、、「いい環境を作るのなら、まず、他人に尽くしなさい」というような情報がたくさんあります。けれども、自分が満たされていないのに、他人のために尽くすというのは、とても難しいですよね?
まず、最初はあなた。自分を犠牲にして、まわりに尽くすというよりも、あなた自身にストレスを発散し、自分を上手にコントロールできるようになって欲しい。そして、あなたが満たされ、やる気が出てくることによって、周りも巻き込めるんだということを知って欲しいと思い、「自分自身を上手にマネジメントする」ということにも、多くのページを割きました、
「リーダーが変わってくれればいい」「他の人がやればいい」と思っている方がたくさんいます。けれども、この本を手にしようとしているあなたは、きっと、他の人が変わるのを待つのではなく、自分ができる何かを、少し勇気を出してやってみようと思われている、意識が高い方ではないかと思います。
その思いと勇気に、敬意をあらわすとともに、この本が、少しでもあなたのお役に立てることを願ってやみません。
どんな内容が書かれているのかは、こちらも参考にしてくださいね。
出版日決定―世に送り出すとき
原稿は2009年8月に書き終わりました。
出版日は、出版する他の本との兼ね合いや時期を考慮し、出版社が決めます。
とはいえ、編集者さんとはその後もメールのやり取りを続けました。
出版日が決まるまでは、首を長くして待ちました。メールマガジンの読者さんから、「原稿を持ち逃げされないように注意」というようなメールをいただいたりして、心配になったことも(笑)。
いよいよ出版!
2010年1月。出版日を知らせるメールが届きました。3月新刊とのこと。うれしかったですね。原稿は書き終わっていたので、早く世に出したかったです。それはまるで、便秘でなかなかでなかったウ○コが、やっと出たような感じ(笑)。
ここからは、あっという間でした。
- 原稿が活字で印刷されたもの(これを、初校と言います)が自宅に届き、それに赤ペンでチェックを入れて、出版社へ送ります。
- 出版社は、赤ペンでチェックした原稿を修正します。
- ほぼ最終形に近い形で印刷されたもの(これを、再校と言います)が自宅に届き、それに赤ペンでチェックします。最終チェックですね。これが終わったら出版社へ送ります。これで、著者の作業はすべて終了です。
- 出版社は、再校のチェックを反映し、最終チェックを行い、印刷、製本され、書店に並びはじめます。
初めて出版を経験してみて
さて、これまで田舎に住む無名の著者が、どのようにして出版のチャンスをつかみ、それを現実に変えてきたのかをお話してきました。いかがでしたでしょうか?
初めての体験でしたので、編集者さんから手取り足取りご指導をいただきながらの執筆でした。こう書房さん、そして、編集者のIさん、お世話になりました。出版の機会をいただき、本当にありがとうございました。Iさんの助言がなければ、ここまでこれなかったと思います。ここまで導いて下さったこと、とても感謝しています。
書いている時点で悩んだこともありましたが、メールマガジンを書き続けていたおかげで、書くこと自体にはあまり抵抗なく進めることができたように思います。
今回の機会をいただいてみて、改めて思ったことは「やり続けることの大切さ」です。無名で、何のとりえもないわたしでも、こんな機会に恵まれたのは、きっと「書き続けていたから」だと思います。情報を発信できる環境は誰にでもあります。悩んでいることでもいいし、上手く行ったことでもいい。それを書き続け、乗り越える「さま」を綴っていくことで、大きなチャンスがつかめるということを実感しました。きっと、これをお読みのあなたにもできるはずです。あなたの悩み、それを乗り越えた「さま」を書き綴ってみてください。
そしてもう1つ……
わたしは、今回の体験を通じて、「待っているだけでは何も変わらないけれど、自分が今、できることからやり続けることで、結果は出る」ということを学びました。不景気で疲弊している方もたくさんおいでかと思います。景気の回復を待ちたくなる気持ち、とてもよくわかります。でも、動こうとする人が少ない今だからこそ、自分の悩み、考え、やりたいこと、実際にやっていることを書いたり、綴ったり、行動に起こすことによって、目の前の壁は、取り除かれるような気がします。わたしも地方に住んでいるので、特に、地方のみなさんにがんばって欲しい……そんな気持ちで一杯です。
では、今までお付き合いいただきましてありがとうございました。
この本が、あなたの「職場がツライ」を変えるきっかけになることを願っています。
それは、あなたの「ちょっとした一言」から始めることができるのです。
執筆―原稿が進まない著者の悩み
この本は、次の章で構成されています。
序章 思いやりも笑顔もない職場で働くつらさのなかで見つけたこと
第1章 職場の雰囲気を変えるヒントは「会話」にある
第2章 まずは「思いを共有する」ことから始めよう
第3章 やる気に満ちた仲間と仕事をしたい
第4章 自ら気づき行動できる仲間を増やそう
第5章 「聞く」ことで仲間の心をケアしよう
第6章 自分との会話があなたをもっと楽しくさせる
2009年6月中旬、序章を書き始めました。
序章は、これまで悩んできたことや、苦しんできたことを、事実ベースで文章化すればよかったので、それほど悩むことはなく、スラスラ書くことができました。
書き終えたら、編集者さんにメール。OKならば次の章へという流れで、執筆が始まりました。
3章まではスムーズに書き進めることができました。しかし、4章がなかなか進みません。編集者さんによれば、「目線が1~3章とやや変わってきた」といいます。「上から目線になってきた」というのです。目線が読者さんの立場になるように工夫するのですが、書き直しても、書き直しても、なかなかOKが出ない……。
「どこが悪いのだろう?」
「どうすれば、目線が合うのだろう?」
原稿が進まずに悩みました。すごく悩みました。何度書いても「しっくり来ない」のです。
伝えたいからこそ、目線が変わることに気づく
悩みながらも原稿を書いていたある日、ふと気が付きました。「4章は、コーチという仕事的に伝えたいと思っていることが多い」ということに。これまでの章は、「○○で悩むよね。そんなときは、こうすればいいよ」という文章のタッチだったのに対し、4章は「ちゃんと伝えよう」という気持ちが無意識に働いたのでしょうね。「リーダーはこうあるべき」「○○のときは、○○しなければならない」という文章のタッチに変わっていたのです。それが、「上から目線」の印象を作り出していたのでしょう。でも、読者さんがみなリーダーとも限りませんし、むしろ、リーダー以外の方に役立つ本でありたい・・・。
このことに気づくことができて、文章を書き直しました。ほぼ全面的に書き直しです。そして、編集者さんにお送りしたところOKが出ました。
これまでも、メールマガジンなどでたくさん文章を書いてきました。今回のことを通じて、目線の重要性を改めて感じました。それと同時に「ひょっとしたら、これまでもずいぶん上から目線だったのかもしれない」と反省しました。もちろん、「甘ったれてんじゃね~」みたいな、上から目線が必要なときもあると思うんですよね。でも、多くの人が「気づく人になりたいけれど、気づけない」「そうできたら理想だけど、できない」とお悩みなんじゃないかなと。そのとき、上から押し付けても上手く行くはずがないんです。
4章を何度も書くことで、少しだけ、目線を合わせられるようになった気がします。
4章でOKが出ると、その後はスムーズでした。最後まで一気に書いて、原稿を書き終えることができました。
2009年5月にお話をいただいて、序章を書き始めたのは6月中旬。原稿を書き終えたのは、8月末でした。
次回は、出版日決定―世に送り出すときというお話です。
目次を考える―お姑編集者(笑)との衝突
出版への疑いも晴れた(笑)ので、いよいよ執筆活動を進めていくことになりました。メールマガジンは毎日書けても、本を書いたことは一度もありません。編集者さんのご教示の元、執筆が始まりました。
編集者さんによれば、「目次案を考えて欲しい」とのこと。そこで、目次案を考えました。
これまで、出版の実現を夢見て、メールマガジンの内容をベースに「本らしきもの」を作り始めていましたので、それを元に、流れを考えながら目次を作りました。その目次とは、
- 「知られていないコミュニケーションの奥深さ」
- 「マイナスをゼロにすることが先決」
- 「ゼロからプラスへ」
- 「相手のやる気を引き出す会話術」
- 「成長を促す会話術」
- 「効果的に叱る会話術」
- 「メールでの会話術」
- 「チーム力を上げる会話術」
返ってきたメールには・・・
- 「本のタイトルと目次のイメージが合っていない」
- 「内容の方向がすこしぶれている」
- 「読者層が違う」
- 「最初の話題は○○から入るべき」
「オレだってな~、一生懸命考えて目次作ったんだぞ!ねぎらいの一言ぐらいあってもいいじゃないか・・・(泣)」
最初からこんな調子で、1冊の本が本当に書ききれるのか不安になりました。
ここですねていても仕方ないので、反撃(笑)です。
- 「わたしはこういう思いでこの目次を作りました。何がずれているのですか?」
- 「あなたが、この本の中でもっとも大切だと思うキーワードは何?」
わたしがこれまでメールマガジンで書いてきた内容は、どちらかというとリーダー層、もしくは、リーダー層の少し手前の方を意識して書いてきました。そして、「○○の場合は、○○にするといいよ」のような、手段を中心に書いてきました。けれども、編集者さんによれば、「この本で、コーチングやNLPといった、難しいコミュニケーションのテクニック(手段)を伝えるというよりも、おたがいを尊重し合い、スタッフみんなが個々の能力を発揮できる、結束力の高いチーム」へとなる過程(目的)を段階別にシーン設定して構成したい」とのお話をいただいたのです。
わたし自身、本を出版するのなら、人を操作するようなスキルやテクニックではなく、誰が読んでもわかりやすく、会話のちょっとした工夫でチームをまとめることの楽しさを伝える本が書きたいと思っていました。けれども、今までの習慣で「手段」中心で目次を作ってしまっていたようです。これで、編集者さんとの共通認識を取ることができました。
改めて、
- 「今、多くの方はどんなことに悩んでいるんだろう?」
- 「そんな環境を、どのようにしていきたいのだろう?」
- 「それを、解決していくためには、どのような手段があるのだろう?」
「また、お姑編集者にお小言を言われるのではないか・・・」とドキドキしながら返信を待ちました。返信には、OKと返事が書かれていました。やった~!
この段階で、しっかりを目次を構成し、軸を決めておいたおかげで、この先の作業でも内容的な軸がぶれることは少なかったのではないかと思います。お姑編集者、もとい、とても優秀な編集者さんに導いていただいたおかげです。ありがとうございました!
さて、次のステップです。編集者さんによれば、「まず、1章を書いてみて欲しい」とのこと。そこで、序章を書き始めることにしました。
次回は、執筆―原稿が進まない著者の悩みというお話です。
機会―本を出版することになったきっかけ
前回は、「エイプリルフール―ウソもついてみるものだ」というお話をしました。
「本を出版する」とメルマガでウソをつき、読者さんから応援メッセージもいただいたおかげで、多少は執筆活動が進みました。もちろん、出版できる保証など、どこにもありませんでしたが、「今できることを、淡々とやろう」と思い、出版を夢見て「本らしきもの」の原稿づくりを進めていました。
エイプリルフールにウソをついてから約1ヶ月後の2009年5月13日。あの日のことは忘れもしません。天気のいい午後、いつものようにメルマガを書いていたときでした。
奇跡のメール
「新着メールが届きました」と画面に表示されました。チェックしてみると「竹内様:「しごとのみらい」拝読しています」というタイトルのメールが届いていました。「メルマガ読者さんからの感想のメールかな?」と、そのメールをクリック。そのメールは、こんな文面で始まっていました。
「はじめまして。主にビジネス書を発行する出版社の編集部におります、Iと申します。」
なんと、出版社さんからのメールです。そのメールによれば、
- 「チームをまとめる本を出版予定であること」
- 「著者を探していること」
- 「メルマガをお読みいただいていて、わたしが思い浮かんだこと」
メールを読み終えて・・・うれしかったです。ただただ、うれしかったです。
とりあえず、編集者さんに、ご連絡をいただいたお礼のメールを送りました。
いつものパターン
うれしい感情と同時に、不思議なことに嫌な感情が芽生えてきました。実はわたし、「出版しませんか?」というメールを、これまで3度ほどいただいたことがあります。そのときの嫌な感情が、脳裏に思い出されたんです。
ここで、ご参考までに、本の出版形式のお話をしておきたいと思います。本には、自費出版と、商業出版の2種類があります。
自費出版
- 出版にかかる費用は、著者が負担する
- きちんと編集(文字の体裁、読みやすさなどの校正)をしてくれるかわからない
- 本の流通をどこまでしてもらえるかわからない
- 本のマーケティング・宣伝が不安
商業出版
- 出版にかかる費用は、出版社が負担する
- 編集のプロがいる
- 全国の書店で流通してもらえる
- 本のマーケティング・宣伝もしてくれる
言い方を変えれば、自費出版は「お金と交換して本を出版してもらう」のです。自費出版の会社は、本の形にできればそれで利益が出ます。ですから、どこまで面倒を見てくれるかわかりません。一方、商業出版は、出版社がお金を出すので「売れなきゃ出版社が困る」のです。ですから、編集もきちんとしますし、マーケティング・宣伝も行うのです。
音楽のCDでたとえれば、CDを自費で作り、自分で売るのか、所属レコード会社からCDを出すのかぐらいの差があります。この差は、大きいですよね?
自費出版は、とてもお金がかかります。また、認められていなくても出版できます。一方、商業出版は認めらていなければ出版できません。「商業出版ができる実力がないのなら、本を出す意味がない……」そう思っていました。
ここまでお読みになって、かしこいあなたなら、きっと、お気づきのことでしょう。そうです。今まで3度ほどお話をいただいたのは、すべて自費出版のお誘いメールだったのです。「ひょっとしたらこのメール、いつものパターンのヤツかも?」と、正直思いました。
しばらくすると、編集者さんから企画書が送られてきました。自費出版では、「こちらがお願いして出版してもらう」のですから、もし、企画書を書くとしたら著者側。企画書が送られてくるということは、「本当に出版社が本を出そうと思っているのかな。これなら、信頼してもいいのかな?」と思いました。
けれども、あいまいなまま話を進めて、途中で「はい、その出版には○○万円かかります」と言われても困ります。そこで、企画書をいただいた返信に、「もし、自費出版なら出版を考えていない」と書き、メールを返信しました。
「これで、自費出版だったら、泣くな」と思いながら……。
いよいよ、現実に!
編集者さんから「商業出版であること」
「契約上の話(いわゆる印税など)」
「出版までの流れ」
などが書かれたメールが送られてきました。ここまで書かれていれば信頼してもいいと思いましたし、自分なりにリサーチ(笑)も行い、本当に商業出版することに確信が持てましたので、いよいよ、出版に向けての準備が始まっていきました。
次回は、目次を考える―お姑編集者(笑)との衝突というお話です。
エイプリルフール―ウソもついてみるものだ
前回のお話では、本を書こうと思ったきっかけについてお話しました。2009年1月に本を書こうと決めて、「まず、書かなきゃだめだ」という思いに至り、「本らしきもの」の原稿を作り始めたというお話でした。
本のイメージ
この時点で、2つの本をイメージしました。1つは、リーダーシップに関する本。もう1つは小説です。リーダーシップに関する本は、それまでもメルマガでノウハウを書き綴ってきましたので、メルマガの内容をベースに、話題を一連の流れになるよう章立てし、多少書き直せばいいのでは?というぐらいの軽い気持ちから始めました。
まず、テキストベースのメルマガをMicrosoft Wordにコピー&ペースト。章をつけて、目次を作りました。毎日メルマガを書いていると、いろんな分野のことを「書き尽くしている感」がありました。「メルマガをちょっと修正しただけで、本になっちゃうかも?」と、最初は余裕がありましたが、全体を通して眺めてみると、まだまだ書き足りない面が見えてきました。そこで、不足している項目を考え、文章を書き加えていき、とりあえず形にしてしまおうと考えました。
2つ目の小説ですが、これも、適当に書き始めました。
小説など、書いたことがありませんから、「何か、ベースになるようなものがあったほうがいいかもしれない・・・」と思いました。
ところで、あなたはGood Luckという本をご存知ですか?
物語としては、すごくシンプルなんですが、読み終わると、意外と深く、じんわりくる……という寓話です。この話の構成をマネして、自分の言葉で現代風に変えてみよう……と、安易なキモチで書き始めました。
人の構成の上に自分の文章をのせてみてもうまく書けず、なかなか進みませんでしたが、とりあえず、「本を書く」という行動だけは、始めてみたんです。
思いは、口に出したほうが実現する?
2009年4月1日を迎えたのは、ちょうど、そのころでした。4月1日と言えば、エイプリルフール。ウソをついても怒られない日です。「思いは、口に出したほうが実現する」……宣言してしまえば、自分のケツをたたくことにもつながるかもしれないと思い、メルマガで「本を出版する」と、堂々とウソをつくことにしたのです。
そのときのメルマガが、これです。
第341号 (4/1)ついに本の出版2冊が決定しました!
(↑今となっては、かなりお恥ずかしいことをしたなと(笑))
「おめでとう!」「え?ウソ?だまされた~」のようなコメントをいただきました。「ハハハ、だまされた~」とニヤニヤする一方で、「本当に出版されることを楽しみにしています」などのコメントも頂くことができました、「よし、この声に応えるべく、がんばってみよう!」と、キモチを新たにしました。
一方、現実は、本を書き始めても、ウソをついても、本になる保証などどこにもありません。調子がいいときは筆(いや、キーボードですね)も進みますが、行き詰ってしまうと思考は停止状態になりました。散らかすだけ散らかして、なかなか思うように進まない歯がゆさに、文章を書き加えていくことから、少しずつ遠ざかっていきそうでした。
そのときです!「ウソもついてみるものだ」という奇跡が、舞い降りてきたのは!
次回は、機会―本を出版することになったきっかけというお話です。
「本を出版したい!」と思った理由
さて、今回から数回に渡り、わたしが今回本を出すようになったきっかけや、本を書いていく中で出会ったさまざまな苦悩、戦い、喜びなどなど、きれいごとだけではなく、その裏側についても「本音」でお話していこうと思っています。
今回のテーマは、『「本を出版したい!」と思った理由』です。
実は、今回出版のお話をいただく以前から、「本を出版してみたい」と思っていたんですね。それには、大きくわけると2つの理由がありました。
「役に立ちたい!」という思い
わたしは、2006年7月メールマガジンを書いています。メールマガジンでは、エンジニア時代に体験した肉体的、精神的な苦痛や、チームをまとめることができずに悩んだ管理職時代の苦悩から、「どのように乗り越えてきたか」「どうしたらうまく行かせることができたのか」などの体験を綴ってきました。書き続けていると、そのうち、読者さんからコメントをいただくようになり、「少しはお役に立てたんだな。うれしいな。」と思うようになりました。この頃から「これまで読者さんにお伝えしてきたノウハウをまとめて、いつか、本を出版してみたい!多くの人の役に立ちたい!……」という夢を抱くようになりました。
「なんとかしなきゃ……」という思い
もうひとつ、大きな理由があります。実は、リーマンショック以降、景気の低迷を受けて、仕事が全くないわけではありませんでしたが、これまで担当していた企業研修が下火になり、先細って行くのは明らかに目に見えていました。「家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。何かをしなければ・・・」と、切羽詰っていました。
「本を出版すれば、自分の信用も上がり、新たなきっかけをつかめるのではないか・・・」
そのような思いもありました。
どうしたら、本を出版できるのだろう?
けれども、わたしにはコネもなにもありません。この時点では「どのようにしたら出版できるのか・・・」糸口はなにもありませんでした。「でも、出版したい。いや、絶対する!」・・・何の根拠もない中で、そう決意したのは、2009年1月のことでした。
チャンス?
2009年2月のことです。ビジネスブログを書いている人たちのブロガーミーティングというのがあったんですね。それに参加したんです。そのミーティングには、ちょうど近日中に出版される方がいらして、編集者の方もそこにおいでだったんです。出版関係の方と出会うことなんて普段ありませんから、「これはチャンスだ!」と思い、名刺交換をしたんです。お話をしたときは、結構いい感じで話ができました。「これはチャンスかもしれない!」と思いました。帰宅後、早速編集者さんにメールを送りました。これまで、メールマガジンや、ウェブでの執筆で評判がよかった記事をまとめて・・・。ですが、何日過ぎても返信をいただくことが叶いませんでした。そこで、メールを再送。お返事をいただくことはできましたが、お忙しい様子でした。落ち着いたらご連絡いただけるとメールには書かれていましたが、それ以降、メールのやりとりはありませんでした。
とりあえず、書き出そう
「どうしたら出版できるのだろう?」そこで、以前、出版経験のある知人にメールを書いて送りました。
「○○さんは、どうして出版できたんですか?売り込んだんですか?」
と。しばらくすると返信が届きました。そこに書いてあった言葉は意外なもので、
「わたしは全然売り込んでいません。これまで数冊出しましたが、すべて出版社から話がきたんです」
ということでした。その方は、無料レポートやメールマガジンなど、とにかく書いて、たくさんの方に情報発信をしていました。それを目にした出版社の方が、連絡をくれたというのです。
わたしが好きな本の1つに、中谷彰宏さんの「人は誰でも作家になれる」という本があるのですが、この本にはこう書かれています。
- 「出版社を紹介してもらうことより、1本の作品を書くことが先」
- 「注文がなくても書いてしまう人が、作家になれる」
- 「ボツ原稿をたくさん書いた人は、成功する。」
「売り込む前に、まず書かなきゃだめだな。」
今まで、原稿がないのに、ただ「本を出版したい!」と思い、ただお願いしていたことを反省しました。
その当時、私ができる「書く」ことといえば、メールマガジンを書くぐらいのことしかできませんでした。そこで、メールマガジンをとにかく書き、その中からコメントがついたり、自分でもいい出来だと思った文章をまとめ、「本らしきもの」の原稿を作ってみようと思ったのです。
次回は、「エイプリルフール―ウソもついてみるものだ」というお話です。




