2009/06/11

第405号 「危機」は「創発」を生む合図

こんにちは


風邪をひきました。

おとといの夜辺りから様子がおかしかったのですが、
昨日はさらに体調が思わしくなく、どうなるかと心配しましたが、
心配してもよくなるわけではないので、薬を飲んで就寝。

昨日よりは良くなったようです。


今日のトピック


「創発」とは英語ではemergence(エマージェンス)と書きます。
この語源は「危機」emergency(エマージェンシー)と同じです。
「危機」は「創発」を生む合図なのかもしれません。


今日のお話


「創発」についておさらいします


前回、「創発」についてお話しました。

第404号 「創発」-気化するまで熱し続ける

「創発」とは、水を熱し続けると液体が突然気化するように、
形態そのものが変わってしまうほどの創造が起きるということ。

そのために必要なことは【熱し続けること】というお話でしたね。

私たちは何かを成し遂げようとする際に、
せっかく熱し始めても「やっぱりだめだ」と熱することを止めてしまいますが、
それは、必ず気化することを知らないからなのかもしれません。


「創発」というのを、もう少し詳しくお話すると、

創発 - @IT情報マネジメント用語事典

以下、引用します。



 局所的な相互作用を持つ、もしくは自律的な要素が多数集まることによっ
て、その総和とは質的に異なる高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象の
こと。所与の条件からの予測や意図、計画を超えた構造変化や創造が誘発さ
れるという意味で「創発」と呼ばれる。
 
 もともとは生物学や物理学(複雑系)、社会学などで使われている言葉で、
「物質の凍結(相転移現象)」「アリが巣を作る(群知能)」「細胞の集ま
りが生物であること(生命現象)」「新種生物の突然の発生(進化論)」「
市場におけるバブルの発生(経済学)」のような“要素に還元できない現象”
のことをいう。
 
 ナレッジマネジメントの分野では、個人1人1人の発想の総和を超えた、ま
ったく新しいナレッジの創造を行う手段として、「情報創発」への取り組み
が行われている。




難しい言葉が並んでいますが、簡単に言えば、


“小さな一つひとつ”を組み合わせていくと、
一つひとつが相互に影響し合い、
“小さな一つひとつ”の組み合わせ以上の、
全く予測できないような性質が結果として現れること。



ということになるでしょう。
こんな風に言い換えてもいいかもしれません。


一つひとつの小さな行動が、相互に影響し合って、
臨界点まで達したときに、
予想をはるかに超えた創造が起きる。



これは、自然の中にある化学変化です。
私たちも自然の中に住んでいる一つですから、
この化学変化と同じことが起きるのではないか?

そう、思っています。そこで、

【創造を起こすためには、一つひとつの行動が必要だよね】

ということなんです。



「創発」の語源


「創発」とは英語ではemergence(エマージェンス)と書きます。

エマージェンスって、どこかで聞いたことがある言葉だなぁと思って、
その語源を調べてみたいんですよ。

そしたら、びっくりしました。

この語源は
「危機」emergency(エマージェンシー)
と同じだというのです。

「ピンチはチャンス」とはよく言う言葉ですが、
何だか標語のようになってしまっているところがあります。

標語は小学校の道徳のように、
「そりゃそうだけど、だから?」
というぐらいの扱われ方です。

「ピンチはチャンスだから、がんばりましょう!」

そんなものです。


でも……

「危機」と「創発」の語源が同じということは、
「危機」と「創発」は似たりよったりで、
「危機」があるからこそ「創発」が起きるのではないかと思います。

で、

「危機」から「創発」を起こすためにはどうしたらいいのか?というと、
水を気化させるために熱するように、

【目の前にあることを、やる】

その、行動した一つひとつが有機的に作用しあって、
いつか予想もしなかったような創造が起きるのではないかと思います。



振り返ってみると…

私がエンジニアからコーチの仕事をするようになったきっかけは、
顧客からプレッシャーを受けて、心身ともに疲れ果てた
まさに危機的な状況でした。

生涯エンジニアでいたかったんです。
チームをまとめるなんて絶対にやりたくない仕事でした。

目の前の現実から逃げたくて逃げたくて仕方がなかったけれど、
仕方なくチームをまとめる仕事をはじめました。

けれども、やるだけのことをやってきたら、
「あれ?チームをまとめるのはこんなに楽しいものだったのか!」
と気づきました。

これに気がついてからの景色は、
エンジニアにこだわっていた時代に比べると、
まるで、水が気化したように、
全く違って見えました。

いつ気化するかわからないのが、つらいですけどね。
けれども、危機を乗り越えた先にある創発は、
とても気持ちが良かった~。


すみません。
また昔話になってしまいました(苦笑)。



まとめます


・「危機」と「創発」の語源が同じ
・「危機」があるからこそ「創発」が起きる
・「危機」から「創発」を起こすためには【目の前にあることを、やる】
・行動した一つひとつが有機的に作用しあって、創発が起きる
・創発は、自然の中にある化学変化。同じことが私たちにも起きる



編集後記


風邪薬を飲んだのに、お酒を飲んじゃいけないと思うな~。


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