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第397号 「思い」をルール化しよう

2009-05-29

今日のトピック


全員が同じ品質で仕事ができるように、仕事にはいろんなルールがありますが、ルールに振り回されることもあります。このような場合には、どうしたらいいのでしょうか?

今日のお話


先日、クライアントから「自分たちが作った仕事のルールに振り回されている」というお話を聴きました。

経験が少ない部下でも仕事ができるように、仕事への着手の判断基準や進め方のルールを決めたとのことです。

作業を標準化するのはとてもすばらしいことですね。

一方で、今までは自分が気づいた時点で積極的に仕事に関わっていたことに喜びを感じていたクライアントは、仕事の着手のルールがあることによって、「今の判断基準では仕事に着手しなくてもよいルールになっている」と積極的に関わることができない自分にストレスを感じていたとのことです。

私たちの仕事の中にはいろんなルールがありますが、ルールがなければ自主的に動くことができるのに、そのルールによって手続きに時間が掛かったり、調整ごとが増えてしまうのはよくあることですね。


効果のあるルール


私もこれまで仕事をしてきた中で、いろんな標準化に関わってきました。

自動車会社に勤めていたころは「作業標準書」というものがありました。文字通り、作業の一つひとつを細かく定義した書類ですが、仕事が一定の品質で、誰でもできるようにするものです。

判断基準は、オシロスコープなどの測定器を使って「いい/悪い」を簡単に判断できましたし、仕事を忘れたときでも作業標準書を見ればすぐに分かるので、いろんな作業標準書を作り、とても便利に使っていました。


効果がないルール


IT業界でも標準化が叫ばれています。二つの会社で標準化を実際に経験しましたが、ドキュメントやプログラムの作り方のルールは決めるものの、あまりうまく進んだ試しがありません。

自動車業界のころはうまく行っていた標準化が、IT業界ではうまく行かないのはなんでかなぁと思うことがよくありました。


「人」の標準化は難しい


「同じ品質のものを早く」という標準化の理念は分かります。

自動車業界の仕事では判断基準が明確で、測定可能でしたが、IT業界に入ってからは判断基準が明確ではなく、測定もなかなか難しいのが現実でした。「標準化したのだから標準に従え」とは言われるものの、迷うことが多くて結局定着せずに元に戻る…ということを何度も経験しました。

物理的な「モノ」を扱う仕事なら、ルールや標準化はとても意味がありますが、「人」の知識や判断をルール化するのは難しいですね。人はみな違いますから。

私の意見では、ルールを作ることも大切ですが、測定することができない感性や、人だからこそできる「積極的な気づき」ということもとても大切ではないかと思うんですよね。


「思い」をルール化しよう


人の経験や知識を数値化して、ルールを作ることがいろんな業界で流行っているような気がします。けれども、それが制限となってしまうのは元も子もありません。

私は仕事を標準化してルールを作るよりも、「なぜ、それをするのか?」という思いの共有化や、思いから生まれてくる感性が大切ではないかと思っています。

たとえば飲食業なら、「お客様が店内に入ってきたら10秒以内に上体を45度でお辞儀をして挨拶すること」をルールにするよりも、「お客様にありがとうと言われたいよね」という思いを共有することで、ルールがなくても挨拶できるかもしれません。

たとえばIT業界なら、「プログラムを作るときに、名前を○○とつけなさい」をルールにするよりも、「ボクはプログラムを作るときに、不具合を出さないように○○に意識しているんだよね」という思いを共有することで、ルールがなくても自然とそれをまねることになるかもしれません。

ルールが全く必要ではないと言いたいわけではありません。けれども、ルールで身動きができないときは、一度ルールを忘れて、思いを共有すればいいのではないかと思うのです。


編集後記


東京に来ています。
暑いのは苦手なので、暑くならなければいいのですが…。

では、また明日!

第381号 気にしない、気にしない

2009-05-11

今日のトピック


私たちは、自分の仕事に対して他人の評価が気になります。その評価によってやる気が出たり、やる気を失ったり(時には傷ついたり…)するものです。今日は、昨日私が体験した「これでやる気を失うなら、気にしないほうがいいな」と思った出来事についてお話します。

今日のお話


インターネット上で文章を書いていると、その露出度が高くなれば高くなる程、記事に対する批判も目にするようになります。

先週の土曜日、mixi(ソーシャルネットワークサービスの1つ)を通じて、久しぶりに以前遊んでいた仲間から連絡がありました。

「YOSHIさんがmixiニュースに出でいてびっくりした」

とのこと。

(昔の仲間からは、パソコン通信で使っていたハンドルネームで呼ばれています。)

「ニュース?何のことだろう?」と思いましたが、ITmediaエンタープライズさんで先日公開になった記事

五月病を乗り越える6つのステップ (1/3)

が、mixi内でも提供されていることがわかりました。

mixiニュース:五月病を乗り越える6つのステップ

その記事には、この記事をきっかけにした個人の日記が700件程書かれていて、タイトルだけ流し読みすると、好意的に受け取っていただいたものがたくさんある一方で、「あ~、これは批判的なコメントだな」というものもいくつかありました。


気になる他人の評価


お褒めのコメントはとてもうれしくなりますが、不思議なもので、批判的なコメントも「なんて書かれているのだろう…」と読みたくなってしまうんですね。

「う~ん、この先、クリックしようかクリックしまいか…」

と迷いました。結果、クリックして読んでしまいました(汗)。

何件か読んだら、これが痛いのなんのって(苦笑)。それ以上読むのはやめることにしました。

たくさんのお褒めの言葉がある一方で、一部の批判コメントが気になるなんて、私は他人の評価を気にしているのだなと、改めて思い知ることになりました。まだまだですね。


気にしない、気にしない


・ブログの記事
・一生懸命作った報告書
・心を込めて焼いたパン
・お客様への接客
・職場の清掃
  …

それがどんなにいい内容だったとしても、それを批判する人は一人や二人は必ずいます。

【気にしない、気にしない】

批判は学びにはなりますが、一生懸命やったのならあまり気にしないほうがいいのかもしれません。

それよりも、

・よかったよ
・役にたったよ
・おいしかったよ
・気づくことができたよ
・きれいになったよ

評価してくれる人はたくさんいるのですから。

編集後記


今回のお話、仲間から突然連絡が来たのでビックリしました。

自分の気づいていないところで「見たよ」と言われると、「アレのことか?ひょっとしたら、コレのことか?」とビクビクしてしまうのは、普段の行いが良くないからなのでしょうか?(笑)。

では、また明日!

第377号 仕事が進まないときの対処法

2009-05-07

今日のトピック


私たちが仕事をしているときに、思うように進まないときがあります。実は今、私はその状態に陥ってしまいました(苦笑)。今日は、私がこのようなときにどのように乗り切るのかをお話したいと思います。

今日のお話


今日、朝からメルマガを書き始めて、すでに数時間が経過しています(泣)。書き始めて、行き詰っては書き直し、話がずれてきたと思っては書き直し、あと少しというところまで書いたのに、なんだかすっきりせずにテーマ自体を変えたりして、何をやっても前に進みません。

結局「仕事が進まないときの対処法」をテーマにすることにしました(苦笑)。

毎日文章を書いていると、全く書けないという日もあるんですね、実は。

「こんな思いをしてまで、どうして書き続けなければならないんだろう?お金が入るわけでもないのに…」

と思うこともしばしば(笑)。この状況はとても辛いです。けれども、あえて書いてみる。一文字を進めてみる。そんなことを繰り返しています。やめてしまえばいいのに…。

では、なぜやめないのか?それは、頭の中がモヤモヤした中から、突然「あっそうだ!」というスイッチが入ることがあるからなんですね。そのスイッチが入ると「今までの苦労ってなんだったの?」と思えるぐらい、すらすら書き進めてしまえるようなことが起こります。辛いけれどやり続けるのは、このスイッチが入るのを待っているんですよね。

こんなとき、私は岡本史郎さんのこと言葉を思い出すんです。少し長いんですが、引用します。

成功はどこからやってくるのか? ~「成功法則」の取扱説明書~

 世の中には、善し悪しは別にして「構造」がある。たとえば、水の温度を上げていくと100度になる。そうすると、液体だった水は気体になる。
 99.999999度までは液体なのに、100度になると突然気体になる。逆もそう。温度を下げても0度までは絶対に固体にならない。しかし、0度になると例外なく固体になる。この物質の構造はどんなものにも共通している。
 私はこの物質の構造に注目している。


さらに、岡本さんはこのように続けます。

 私たちの人生も同じだと思う。多くの人は100度になると世界が全て変わることを知らずに100度になるまで待つことができない。しかし、ボクは、100度になると全てが変わることを知っているので、「ただやる」ことにしている。


そして、一番大切なことは「単純に続ける」ことが何倍も大事だといいます。

ということで、苦しいのですが、スイッチが入るのを待って「ただやる」ことにしているんです。

これが、私の「仕事が進まないときの対処法」です。辛いですけどね。

編集後記


連休も終わり、今日から仕事という方が多いのではないでしょうか?今日は全開という感じではないかもしれませんね。今週はあと1日でまた休みです。のんびり行きましょう。

では、また明日!

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